★固定資産税は広大地補正が無いの?★

よく色々な方から訊かれることがあります。
「固定資産税は広大地補正が無いの?」


相続税評価の場合には、節税対策として広大地補正が適用されると
非常に評価額を下げることができます。


不動産鑑定評価でも、土地の面積が大きくなればなるほど
土地の単価は下がる傾向にあります。

例えば、200平方メートルで2000万円の土地が
あったとします。
この場合、土地の単価は、1平方メートル当り10万円です。

その隣に2000平方メートルの土地があるとしたら、
いくらになるでしょうか?
数学だけの問題であれば、
10万円 × 2000平方メートル = 2億円 です。

でも一般的な取引の世界では、
2億円まで出して欲しいという方は少数です。
2億円を資金調達できる方は限られてきますからね。

そうすると買い手は限られてきますので、少数になります。
もしかしたら誰もいないかもしれません。

その結果、需要<供給 という状態になるので
取引価格は下がることになります。
これが面積が大きい場合に、土地の単価が下がる理屈です。



固定資産税では、通常適用すべき補正項目に広大地補正は
入っていません。
理由は明確ではありませんが、
地域ごとに、広大地という定義が規定できないということも
理由の一つと考えられます。

地域によっては、500平方メートルを超えれば広大地
という地域もあれば、
農村部などでは、どの住居も500平方メートルが平均なので
広大地に当たらないという地域もあるでしょう。


でも広大な面積の土地を持つ方は、
自分の土地が広大地補正を適用されているのか訊いてみた方が
良いと思います。