どっちの道路が広いですか?

■農家専門■固定資産診断士
のスギモです。


今日はいきなり質問です。

あなたは、下の画像を見て
どちらの道路幅員が
広いと思いますか?


【A】

【B】

答えは出ましたか?

おそらく多くの人が
Bを選んだのでは?



答えは、
「どちらも同じです!」


「えっー、明らかに違うでしょ」
「Aの方は、電柱が張り出して
 いるから、狭いよ!」


電柱とはいいところに
気がつきましたね。


固定資産税では、
その土地を評価する前に
路線価というものを設定します。

いわば道路に価格をつけるのです。

その際には
道路幅員の幅などによっても
価格が変わるのです。

しかしその際の道路幅員の
計測方法は、下記の通りなのです。

【A】

【B】

つまり電柱が道路内に
あっても、
無くても
道路幅員は、
道路の端から端で
判定されるのです。

例えばこんな道路が
隣り合っていれば、
路線価は
おそらく同じ金額です。

なぜなら、法的な道路区域は、
電柱に関係なく、
道路の端から端で判定されるからです。


でも実際には、
Bの方が車が通るのには便利ですよね。


また
「AとBの道路を比較して
 どちらの道路に面した土地が
 欲しいですか?」
と訊かれたら、
ほとんどの人が
Bですよね~。



私もこの仕事を始めた時には、
「車が通行できる部分が
 道路幅員でしょ!」
と思っていました。

でも道路幅員ひとつで
法的な解釈と一般的な見方に
差があるのです。