墓地の隣の土地は高い!

固定資産税診断士のスギモです。


みなさんは
「墓地の隣の土地」と

「そうでない土地」で

同じ価格だったら
どちらを買いたいですか?


きっと100人中99人が
「そうでない土地」でしょうね。



こんな風に
取引上では、需要が無ければ
土地価格は下がります。

でも固定資産税では、
あまり考慮されることは、
少ないかもしれません。

私の経験では、
墓地の隣の土地を安く補正する
という措置を取っている
役所は無いですね~。


役所も墓地の隣の土地は
補正した方がいいとは
思っているのですが、

「どの範囲まで補正するのか?」

→隣の土地だけ?
 それとも道路を隔てた反対側の
 土地も対象とするの?

「どの程度安く補正すればいい?」

→実際の取引価格は、
 ケースバイケースだが、
 そのようにすると税の基本である
 公平性が崩れる可能性がある

→実際に取引してみないと
 どの程度の取引価格が成立するか
 わからない

「実際には長期間所有することを
 目的とするので、取引価格だけ
 を考慮すると資産価値が
 無くなってしまう」


などなど問題が出てくるのです。


特に税金の性格上、
役所は公平性という点に
非常に注意を払っています。


この公平性が確保されないと
安く補正できないのです。

ですから、実際の取引価格と
固定資産税の評価額の
かい離が生じてしまうのです。



大量一括処理で、かつ
公平性を保ちながら課税すると
いうことは難しいのです。